SACMでは、サービスアダプタの機能を「モジュール」という概念で分割して管理することができます。 SACMにおけるモジュールは、機能と設定(コンフィグ)をセットにし、機器内の機能を分割して管理するための概念です。
元来、ルータのような機器では単一の「ファームウェア」と呼ぶ一つのバイナリイメージにすべての機能が含まれており、 その中の一部の機能の拡張であっても、ファームウェアとして全体のイメージの更新を行う必要がありました。 一方、一般的なLinuxサーバなどでは、rpmやdebパッケージなどで内部の各プログラムはパッケージ化され、 パッケージ単位でアップデートを行うことができます。SACMのモジュールは、このrpmやdebパッケージ的な管理手法に近いものと考えることができます。
モジュールには、以下の情報が定義されています。
モジュールID
SACM内で一意にモジュールを識別するためのIDです。モジュール毎に異なるIDが振られます。 機器内でユニークなIDとなります。
モジュールバージョン
モジュールのバージョン番号を示します。モジュール単位でバージョンを振っていくことが可能です。
コンフィグ
モジュール単位でコンフィグを管理します。
SACMでは、サービスアダプタに必ず一つ以上のモジュールが定義されることになります。 具体的にいくつのモジュールが定義されるかどうかは、機器の仕様に依存します。